Eibach MINI CHALLENGE Japan

第3回 バースレーシング奥村チーム監督にお聞きしました

2020年7月20日

MINI CHALLENGE JCW クラスに全車両に装着される
アイバッハ ERS スプリングの性能は?
関係者の方々にお聞きしました。

バースレーシングプロジェクトチーム監督奥村浩一氏にお話をお伺いしました。

バースレーシングプロジェクトはS耐シリーズにも参戦しており、今回開催のMINIチャレンジ ジャパンでもシリーズチャンピオン最有力のチームです。

バースレーシングプロジェクト奥村浩一チーム監督

アイバッハスプリングについて熱く語って頂いたバースレーシングプロジェクト奥村浩一チーム監督

奥村さんも実際にドライビングされて、去年のマシンとの比較していかがですか?そうですね、アイバッハらしく、しなやかなんですけど、張りがある感じです。昨年までのスプリングですと沈み込む時の突っ張り感が硬さがあったんで、そこからのレートの立ち上がりっていうのは、アイバッハの場合は路面に対して吸い付くような、しかも初期の動き出しがしなやかで、そこからレートがしっかりと発動するようなイメージだから路面に対しての追従性がものすごくいいです。

乗りやすさ、扱いやすさはどうですか? 乗りやすいですね、要は車の動きがわかりやすい。昨年までのバネっていうのは、初期入力が硬いんです。だから動かないんです。つぶれた時のレートはあまり変わらないのかもわからないですけど、動き出しがすごく硬い感じがあって、路面の細かな凹凸とかもすごく拾っちゃう。縁石なんか乗っちゃったらもう弾き飛ばされるそんなイメージですね。しなやかなんだけどコシがあって腰砕けにならないのがERSのイメージですね。それは国内メーカーのバネと比べても、他社の国内外のバネと比べてもアイバッハの特徴だと思います。しなやかなのに、普通柔らかいだけだとレートが発動しないので腰砕けてしまう、でもERSは初期入力がしなやかなんですよ。柔らかいわけじゃなくて、しなやかでシューっと沈み込んでからこっからレートがすごい発動してくれる、それが一番いいのかなあ、で、ミニは今回指定バネの自由値も全部指定なんですけど、セッティングとしてはバリエーションが多いでしょ、自由値のバリエーションとか、あの辺で同じでしょ、ダンパーでも自由値を変えることによって全く動きが変わってくるので、そういったバリエーションが多いことによる、セッティングの幅の広さもERSの特徴かなと思いますね。やたら多いでしょ、バリエーション、取り扱い大変なくらいあるでしょ(笑)
あのバリエーションの多さはチーム側からするとものすごーく助かるんです。

プロドライバー松本武士選手

シリーズチャンピオン最有力のバースレーシングプロジェクトJCWマシンドライバーはプロドライバー松本武士選手

去年S耐でも勝てたのは自由値のセッティングを変えて、ERSの製品の特長の中にバリエーションの多さっていうのはひとつの武器になるのかなっていうイメージです。国内のメーカーの中であのバリエーションがあるバネメーカーってないよね。あと鋼材がいいのか、同じレートなのにフィーリングが全然違うんですよドライバーって初期の動き出しを一番感じるんですよ。ここからってレートが発動しはじめるとあんまり体感てわかりづらいんですけど、たぶん初期のフィーリングがすごくマイルドなんです。そこが一番アイバッハスプリングのいいとこかな。やっぱり街乗りとかでもそれがね乗り心地に影響が出てくるのかな、これが直巻きじゃなくてたる型だともっと、もっとしなやかに動くと思うので、レートが自由にね、場所によってレート違うじゃないですか、あのたる型だと。だからあれが一番大きいあら巻きっていうのかな?たる型だとか荒巻だとか、あれ形状だと街乗りは乗り心地がいいだろうなぁ、直巻きはね本当言えばリニアになってますからどの場所もレートって一緒なんですよね。
車の挙動がわかりやすい、不快感がない、あとバリエーションの豊富さは絶対武器になると思いますよ。自由値を変えるだけで全然違うんで、同じレートなのに、なんだろうっていう、それが大きな違いですよね。この2点が武器なのかなあ、物的にはもう間違いない商品なので末永く使っていきたいと思ってますよ。

JCWマシン装着のアイバッハERSスプリング

バースレーシングプロジェクトも絶賛。JCWマシン装着のアイバッハERSスプリング

次回第4回はついに開幕。MINI CHALLENGE 2020 第1戦もてぎラウンド

MINI CHALLENGEとは?

MINIファンを中心とした、新たなカルチャーの創出。
2002年に英国でスタートしたNew MINIだけのワンメイク・レース「MINI CHALLENGE」が、日本に上陸しました。MINIファン同士での盛んな交流、MINI正規ディーラーの顧客サービスや新人メカニックの育成の場として、ジェントルマン・レーサーや若手ドライバーが参加する本格的なモータースポーツへの新しい扉として、これまでになかった「エンターテイメント・カーレース・シリーズ」の幕開けです。使用するマシンはMINI F56型JCWをベースに仕上げられたレース専用車。本国英国シリーズでも使用される「New MINI F56JCW チャレンジカー」を導入し、JAF公認のワンメイク・レース「MINI CHALLENGE ASIA.JAPAN SERIES(以下:MCJP)」として格式あるレースを開催しています。レース・フォーマットは英国のシリーズ同様に「決勝レース20分間+1Lap」の時間制限方式を採用、2レース開催時には第2ヒートはリバース・グリッドとなるアグレッシブなレース展開となり、海外レース出場を目指すドライバーの礎として、新世代のドライバー育成に貢献していきます。また、レース当日はエンターテイメント性を重視した各種イベントやSNSを活用した配信型コンテンツを併催し、国内外のスポンサーを含む異業種・異業界との積極的なコラボレーションを展開。モータースポーツ現場でのあらゆる可能性を活用した新たな取組みに力を注いでいます。
関係するお客様への認知度拡大を通じて、「MINI」そして「JCW」の世界観を拡げるカルチャー・イベントとなる次世代型のワンメイク・レースを目指しています。

ABE SHOKAI